家庭で太陽光発電を導入するにあたり、発電量の多さを見込んで5kWの設備の取り付けを検討している方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、5kWの太陽光発電の特徴を解説します。5kWの太陽光発電は平均よりもサイズが大きく、十分な発電量を維持できれば初期費用も早く回収しやすいといえるでしょう。目安となる初期費用や、期待できる利益のシミュレーションもご紹介します。
太陽光発電5kWの特徴
太陽光発電を導入する際は、家屋の規模に応じて適切な規模の設備を選ぶことが大切です。発電量が多くなると、その分だけ多くの設置スペースや初期費用が必要になります。導入予算や、利益のシミュレーションに沿って検討しましょう。ここでは、5kWの太陽光発電の特徴を解説します。
平均的な設備よりサイズが大きい
住居向けで使用する太陽光発電の中では、5kWの設備は比較的容量が大きいといえます。全国の住居向け太陽光発電のサイズはおおよそ4.5kW前後が平均的です。それを考えると、5kWは平均よりも0.5kW~0.6kWも容量が大きいことが分かります。
容量が大きい分だけ太陽光パネルの設置枚数も増え、設置に必要な面積も大きく必要です。住宅用太陽光発電では多くの場合で屋根に設置するため、それだけの設置スペースを屋根に確保できるかも条件のひとつになります。また、基本的に容量が大きくなると、設置費用も高くなると考えてよいでしょう。
発電量が多いことがメリット
5kWの太陽光発電は発電量が多く得られることが最大のメリットです。発電量が多ければ、売電量が増えるだけでなく、自家消費できる電力量も増えます。一緒に暮らしている家族の人数や1日あたりの消費電力が多ければ、5kWの太陽光発電の導入を検討する価値は十分にあるでしょう。
平均よりも多く電気を消費する場合でも、多くの発電量が見込めるため、初期費用がかかっても導入する方が増えています。
詳しい初期費用やシミュレーションは、リベラルソリューションにお問い合わせください。
5kWの設置に必要な費用と面積
5kWの太陽光発電を設置する場合、どれくらいの費用が必要なのか気になる方もいるでしょう。また、平均よりも大きい5kWの太陽光発電設備が載せられる面積も必要です。発電した電気を消費又は売電できる状態にするにはパワーコンディショナ(パワコン)も合わせて必要になります。ここからは、5kWの太陽光発電の導入を検討するにあたり、関連機器を含めた設置費用と面積を条件面から分析しましょう。
初期費用に注意が必要
太陽光発電設備の初期費用は設備規模、設置環境、メーカー、設置業者によってまちまちです。5kW分の太陽光発電パネルは150万円、容量5kWのパワコンは約15万円が最安値になります。、低価格で販売している製品は導入後のサービスが疎かだったり、保証制度がしっかりしていなかったりするケースが起き得るので、値段だけを見て導入することは避けましょう。中長期な目線を持ち、現実的なシミュレーションを用いてくれる業者選びが重要です。
それでも初期費用が気になる方は、自治体によって太陽光発電設置に対する補助金制度がある場合やローンなども利用できるので、こちらも信頼できるスタッフにご相談ください。
一方で、太陽光発電設備は規模(容量)が大きくなればなるほど、kW当たりの単価が下がります。より容量を多く設置できれば、kW単価を下げられるだけでなくランニングコストは変わらずに発電量を多く得られるため、設置の際はできる限り発電規模を大きくするのがおすすめです。
基本的な設置面積は25㎡~30㎡
5kW(キロワット)の太陽光発電を導入する場合、必要となる面積の目安は25㎡~30㎡です。どこのメーカーの太陽光パネルを使用するのか、そして使用する枚数によっても必要面積は前後します。屋根の形状など設置箇所の状況によっては、50㎡ほど必要な場合もあるかもしれません。パワコンは容量5kWの物で縦50cm、横50cm、奥行き25cmほどであることが一般的で、比較的少ない面積に設置できます。製品によって屋内型と屋外型があるので、製品情報を確認のうえで設置場所を決めましょう。
「必要面積を満たしているから5kWの太陽光発電を導入できるだろう」と自分で判断せずに、まずは専門知識を持つ業者に相談することをおすすめします。
5kWの想定発電量と回収後の利益
5kWの太陽光発電は住宅用設備の規模としては平均よりも大きいため、初期費用や必要面積も大きくなります。しかし、それに見合うだけの十分な利益を得られれば、前向きに5kWの太陽光発電の導入を検討できるでしょう。ここからは、年間のおおよその発電量や利益についてシミュレーションします。
5kWの太陽光発電の想定年間発電量
5kWの太陽光発電の想定年間発電量は、以下の計算式で算出できます。
年間想定発電量(kWh/年)=平均日射量(kWh/㎡/日)×損失係数(73%程度)×システム容量(kW)×年間日数(365日)÷1(標準状態の日照強度)
平均日射量はNEDOの日射量データベースを使って算出します。5kWの想定発電量は年間平均で約5,000kWhです。つまり、1日当たり13.7kWh、月間383.6~424.7kWhの電力を発電できる計算になりますこれは理論上の発電量であり、実際には季節や天候などさまざまな条件で発電量は変動するので、あくまで目安ということを覚えておきましょう。
一緒に暮らす家族が多くても、日中発電しているときの消費電力はほとんど賄える発電量です。資源エネルギー庁によると、平均的な家庭の月間消費電力量は約400kWhとされており、理論上は5kWhの設備で消費電力の大半を補える計算になります。あくまで目安のため、発電量が月間400kWhを下回ることもあります。しかし、5kWの設備を設置できれば、自家消費率を大幅に上げることが見込めるでしょう。
初期費用回収期間の計算式
初期費用を回収できる年月を算出する計算式は以下の通りです。
回収できる年月=初期費用÷(金銭メリット-維持費)
金銭メリット=売電収入+電気代削減額
売電価格は導入後10年間、固定買取価格制度(FIT)が適用されます。2023年度の住宅用太陽光発電の買取価格は16円です。こうした制度を活用することで、太陽光発電は初期費用を10年程度で回収できるといわれています。万が一、10年の間に機器に故障が生じても保証で賄えることが多いため、大きな出費がないことも費用回収にとってプラスです。
天候や条件の変化などで当初期待していた発電量が得られなかったとしても、耐用年数30年以上といわれる太陽光発電は、いずれ初期費用は回収できる「設備投資」であると考えてよいでしょう。
初期費用回収後に得られる経済的メリットは?
太陽光発電自体の耐用年数は30年以上とされており、長く電力を生み出せる設備です。設置から10年を過ぎると固定買取価格期間の満了を迎え、各電力会社が提供するサービスを自由に選んで契約を結べます。
初期費用を回収して以降も、余剰電力を売電したり自家消費して買電を減らしたりすることで利益を得られるため、経済的メリットを享受し続けられるでしょう。詳細な利益のシミュレーションに関しては、確かな実績から算出された定量的なデータを持っているリベラルソリューションにご相談ください。
太陽光発電5kWの設置で大切な4つのこと
5kWの太陽光発電を設置するときは、知っておくとよいポイントがいくつかあります。費用面、運用面から気をつけておきたいことを確認しておきましょう。万全なスタートを切れれば、お得で安心なエコライフが実現しやすくなります。
(1)設置実績の豊富な販売業者を選ぶ
平均より大きな5kWの設備は必要な設置面積も大きくなるため、プランニングはとても重要なプロセスとなります。限られた設置面積に最大限の設備を設置するには業者の知識、技術力の高さが欠かせません。そこで、業者の技術力や知識を測るひとつの方法が実績です。
実績豊富な販売業者であれば経験に基づいたさまざまなプランニングができるため、設置環境に合った最大効率を引き出す設備の設置が可能になります。「より多くの容量を設置したいが、スペースに不安がある」という場合は、販売業者の実績を重視しましょう。
(2)充実保証の販売業者を選ぶ
販売業者を選ぶときに重要視したいもうひとつのポイントは充実した保証を備えているかどうかという点です。太陽光発電設備は30年以上という長期間使えます。太陽光発電を長く使うためには、太陽光パネルを含め、あらゆる部分のメンテナンスが必要です。
あらかじめ充実した保証を用意している販売業者を選んでおけば、仮に何かトラブルがあったときも慌てずに済むでしょう。
販売業者選びに悩んでいる方にはリベラルソリューションがおすすめです。さまざまなトラブルに対応できる保証サービスがあり、太陽光発電を初めて設置する場合も安心です。モジュールは20年~、機材は10年~の製品保証があるだけでなく、工事保証や自然災害補償なども設けています。
(3)国や自治体の補助金をチェック
住宅用太陽光発電を設置する場合、自治体によっては補助金事業を実施しているところがあります。設置箇所の自治体のホームページや販売業者に確認してみるとよいでしょう。また、太陽光発電と蓄電池を併設する場合には国のDR(DER)補助金を利用できることがあります。DR(DER)補助金の申請は執行団体のSII(環境共創イニシアチブ)に登録した事業者のみが行えるので、申請を検討する際には販売事業者への確認を行うようにしましょう。
なお、自治体による補助金を受けられる条件はそれぞれ異なります。蓄電池との併設が必要だったり容量の上限があったりするので、条件を満たしているかを各自治体にしっかり確認しましょう。
補助金を受ける際に注意したいのが申請期間です。申請期間内であっても事業予算の上限に達してしまうとその時点で締め切られてしまいます。補助金申請は販売業者に代行依頼するとよいでしょう。多くの場合で代行を行っています。情報の連携をとりながら、しっかり期間内に申請をすることが重要です。
(4)定期的なメンテナンスと点検の依頼
太陽光パネルの発電量を維持するためには、定期的なメンテナンスと点検の依頼が重要です。太陽光パネルが汚れていたり、パネルの上に葉っぱなどが重なっていたりするだけでも発電量は減少する恐れがあります。パワーコンディショナも変換効率を極力下げないためにもメンテナンスは欠かせません。
自分の目で太陽光パネルやパワーコンディショナが汚れていないか確認するのに加えて、定期的なメンテナンスと点検依頼を徹底すれば、安定した発電量を得続けられるでしょう。
まとめ
太陽光発電で5kWといえば平均的な設備よりも少し大きなサイズとなるため、初期費用や設置に必要な面積などの面で規模が大きくなります。想定発電量も年間平均約5,000kWhと一緒に暮らす家族の人数が多くても発電中の消費電力は十分賄えるレベルです。
なるべく容量の大きい太陽光発電を設置したいとお考えの方は、リベラルソリューションにぜひ一度お問い合わせください。プランニングの際は、現実的なシミュレーションを徹底しているため導入後のギャップに悩むこともありません。
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