蓄電池の耐用年数はどれくらい?寿命を縮めない使い方も紹介

家庭用にも普及が進んでいる蓄電池は、節電対策、環境対策、災害対策面で家庭に大きなメリットをもたらします。蓄電池の導入を考えている方の中には蓄電池の耐用年数はどれくらいか気になる方もいるのではないでしょうか。

 

そこでこの記事では、耐用年数とは何かを踏まえながら、蓄電池の耐用年数と特性を種類別にご紹介します。併せて寿命を縮めない蓄電池の使い方も見てみましょう。正しく理解すれば、家庭にあった蓄電池を選ぶ際に役立ちます。

 

目次

耐用年数とは

耐用年数は、蓄電池の寿命の目安となるものです。耐用年数とサイクル回数についてそれぞれ知ることで、蓄電池の寿命への理解を深められます。蓄電池の導入を考えている方は、基本となる耐用年数とは何かを押さえておきましょう。ここからは耐用年数について詳しく見ていきます。

 

価値がゼロになるまでの年数

蓄電池を使用し続けて価値がなくなるまでの年数のことを耐用年数といいます。蓄電池の寿命のことといってもよいでしょう。耐用年数は蓄電池の種類や容量によって異なります。また、使用環境や、条件などによっても変わるのが特徴です。適切な方法で使用することで、蓄電池の経年劣化を予防できます。

 

確定申告などで用いる減価償却資産の耐用年数は「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」によって決められています。蓄電池の法定耐用年数は6年です。実際の寿命とは大きな開きがありますが、税制上価値がなくなるまでの期間を示していると考えておきましょう。

 

蓄電池の場合は「サイクル回数」で表されることもある

蓄電池は耐用年数を「サイクル回数」で表すこともあります。「サイクル回数」とは、蓄電池を充電切れの状態から満タンまで充電し、再び充電切れになるまでの期間を1回のサイクルとしてカウントすることです。これを繰り返すことで寿命が減っていくため、蓄電容量が大きいものはその分寿命も長くなると考えてよいでしょう。

 

メーカーによって示す「サイクル回数」は異なります。また使用環境や条件などによっても寿命は変わるため、目安としてとらえるとよいでしょう。

 

蓄電池の耐用年数と特性

蓄電池の法定耐用年数は6年ですが、これはあくまで税法上であって実際の耐用年数とは大きく異なります。ここからは、それぞれ種類別で見た蓄電池の耐用年数と特性について確認しましょう。ここで示す年数は種類別の耐用年数の目安です。実際の製品とはさまざまな要因で異なることに留意しておきましょう。

 

家庭用蓄電池の耐用年数

現在、家庭用蓄電池として使われているものは多くがリチウムイオン電池によるものです。容量は5kWh~12kWh程度が主流で、耐用年数は15年~20年といわれています。サイクル数で換算すると6,000回~12,000回です。

 

将来性が期待でき、需要も増えると考えられているリチウムイオン電池は、大容量化の動きもあります。併せて、蓄電池の寿命を延ばすための研究もされているため、最も注目されている蓄電池といえるでしょう。幅広く普及し、いまや生活必需品ともいえるモバイル機器やノートパソコンにもリチウムイオン電池が利用されています。

 

ただし、メーカー、製品によって差があります。表示もサイクル数であったり、年数であったりとまちまちなので、上記の数値を参考に見極めるとよいでしょう。

 

蓄電池は耐用年数が過ぎたらどうなる?

耐用年数が過ぎたからといって突然蓄電池が使えなくなるわけではありません。異常がなければ使い続けられます。しかし、今までどおり問題なく使えるわけではありません。耐用年数が過ぎると、蓄電できる量が少なくなっていくなどの症状は出てくるでしょう。しかし、減少率はメーカーや製品によってまちまちです。

 

耐用年数は蓄電池を使用するうえで確認すべきポイントのひとつです。一方で、蓄電池の寿命は使用している蓄電池の種類や使用している状況、設置環境などの要因によって左右されるため、蓄電池の耐用年数は目安として捉えておきましょう。

 

蓄電池の耐用年数を縮めないためにできる4つのこと

蓄電池の耐用年数は、さまざまなことが原因で短くなることがあります。これを維持するには何ができるのでしょうか。蓄電池が寿命をしっかり全うするために、手軽にできることを3つご紹介します。

 

(1)高温になる場所で利用しない

蓄電池の利用は高温になる場所を避けましょう。気温25度以上の場所で使用すると耐用年数に影響が出るといわれています。25度を超えた場所で使い続けた場合、蓄電池の性能が低下し、経年劣化を早める可能性があります。

 

室内で使用する場合は、温度が上昇しないように風通しの良い涼しい場所に、屋外で使用する場合は直射日光を避けるなど、温度が上昇しないよう対策を講じる必要があります。

 

(2)充電は適切な方法で行う

蓄電池を充電する際は、最適な電圧・電流で行うことが重要です。不適切な電圧や電流での使用は、蓄電池に大きなダメージを与えます。使用状況に合う製品を選び、充電する前に取り扱い説明書を確認することも必要です。蓄電池に余計なダメージを与えないために、こまめに充電するのもよいでしょう。

 

特に気を付けたいのが、太陽光発電設備から充電する場合です。寿命を縮めないためにも非対応の製品の設置は避けましょう。

 

(3)容量を超える充電や放電させたままの放置は避ける

蓄電池の容量を超えて充電したり、放電したままにしたりすると寿命が短くなります。少しでも寿命を長くするためには、充電する前に蓄電池の容量を確認し、過充電にならないよう気をつけましょう。また、不用意に蓄電池を放電させないよう注意を払う必要もあります。

 

耐用年数はあくまで各メーカーが出している目安です。充電や放電の際に気をつけていれば耐用年数を迎えてもまったく使用できない状態は避けられるでしょう。

 

覚えておきたい蓄電池の選び方

蓄電池は用途によって適切なものを選びましょう。どれくらいの容量が必要なのか、保証内容はどうなっているのかを基準にするとニーズに合った蓄電池を選べます。ここからは知っていると役立つ蓄電池の選び方を確認しましょう。

 

必要な容量を算出して選ぶ

蓄電池にどれだけの容量が必要なのかあらかじめ計算してから、条件にあった蓄電池を選びます。家庭用蓄電池では、おおよそ5kWh~12kWhが一般的です。必要な容量を求める計算式は以下を参考にしましょう。

 

・必要な容量=家電の総電力×使用時間

 

太陽光発電を併設する場合は少し複雑な計算式で必要量を導き出します。蓄電池で補いたい電力の量が関係するためです。

 

・蓄電池で補いたい電力量=家庭の昼間の電力使用量-太陽光で発電した電力の自家消費量

 

蓄電池で補いたい電力量の数値に放電進度と電力変換効率の数値0.7を掛け合わせます。算出した数値が太陽光発電併設の場合に選びたい蓄電池の容量です。

 

業者の保証内容を確認する

蓄電池を導入する際は、保証内容を確認します。蓄電池は長期間使用するものであり、ある程度の初期費用が必要な大きな買い物です。そのため、保証内容の充実度が業者選択のポイントになってきます。

 

家庭用蓄電池の場合は10年~15年の保証がつくことがほとんどです。メーカーによって保証内容が異なるため、保証内容も併せてチェックしておきましょう。他にも購入先の設置業者ならではのサービスを提供していることもあります。どの業者に依頼するかは保証内容、サービス内容をきちんと確認してからにしましょう。

 

蓄電池の設置なら充実保証のリベラルソリューションがおすすめ!

蓄電池を設置するなら保証内容が充実している業者へ依頼しましょう。10年以上の長期に渡って使うものなので、安心して利用するためには業者選びが重要といえます。そこでおすすめなのが、充実保証に定評のあるリベラルソリューションです。

 

メーカー保証にプラスして、独自のシステム15年保証を選択できます。太陽光発電併設の場合はトータルで点検、メンテナンスを受けることが可能です。

 

また、リベラルソリューションは蓄電池の導入からメンテナンスまで一括で行います。導入前の相談も受け付けておりますので、気になる点、不安な点など何でもご相談ください。豊富な実績に基づく確かな技術力と知識をもつスタッフによるサポート体制が整っています。

 

まとめ

蓄電池は種類によってそれぞれ耐用年数やサイクル回数に差があります。使用状況や設置環境などによっても左右されるので、耐用年数やサイクル回数は目安ととらえましょう。蓄電池が持つ性能を耐用年数まで保つためには、正しい使用を心がけることが重要です。

 

家庭用蓄電池を設置するなら保証内容を細部まで確認し、納得できる業者に依頼しましょう。販売店独自のサービスも併せて確認するのがおすすめです。

 

リベラルソリューションは家庭用蓄電池導入後も保証が充実しているので安心して運用できるでしょう。導入の際も耐用年数や容量など、希望に見合った蓄電池選びを豊富な知識をもってサポートします。蓄電池の導入を考えている方はぜひ一度、リベラルソリューションにお問い合わせください。

 

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