蓄電池なら停電しても冷蔵庫が使える!いつもの生活を守る蓄電池容量の選び方

地震や台風などの自然災害が多い日本では、停電によって電気が使えなくなってしまうトラブルに見舞われることは珍しくありません。そのようなタイミングで特に困ってしまうのは、常時電源を入れ続けなければならない冷蔵庫の存在ではないでしょうか。

 

その悩みを解決してくれるのが「蓄電池」です。日ごろから蓄電池を使って電気をためておくと、電力会社からの電力供給が途絶えたとしても電気を一定期間使えます。ここでは停電に備えた冷蔵庫の使い方の他、冷蔵庫以外の視点から見た蓄電池の有効活用方法について紹介します。

 

目次

【蓄電池導入の理由】停電時には「冷蔵庫」が心配!

停電発生時に大きな問題の原因になりやすい家電が冷蔵庫です。24時間常に電源を入れて生鮮食品や氷などを冷やし続けなければならない冷蔵庫は、停電が起こった際に最も不安に思う家電製品といえるでしょう。また、停電が発生すると、冷蔵庫内の食品を無駄にすること以外にも問題が起こりえます。ここでは、停電時の冷蔵庫に関する問題点を解説します。

 

停電時の冷蔵庫の問題点

冷蔵庫は主に食品の鮮度を保つために常に電力を使って庫内を一定の温度に保つ必要があります。災害などの影響で電力供給がストップした場合、庫内の環境は一変し、特に夏場は通常よりも食品が傷みやすく、さらに買いだめをしていると多くの損失を出してしまうかもしれません。

 

家電の中でも電力を常時使用しなければならないものは冷蔵庫が筆頭です。どこの家庭でもあることが当然な家電でもあり、使えない不便さは相当なものになると考えられるでしょう。

 

停電時の冷蔵庫トラブル1.食品が傷む

冷蔵庫の働かないと庫内の温度が上がり、中の食品が傷む可能性があります。停電が起きた後の冷蔵庫内は、ドアの開閉を全くしない状態であれば2、3時間は冷気が保たれるようです。その後、3時間以上が経過するとゆっくりと冷蔵庫内の温度が上昇し始めます。

 

庫内は空気の対流が起こらないため、温度が徐々に上昇すると庫内に腐敗臭が充満することもあるでしょう。再度使用し始めるときには一度庫内をふき取るなどの対処が必要です。

 

停電時の冷蔵庫トラブル2.水漏れする

停電が長時間起こることで、冷蔵庫から水漏れが発生してしまうことがあります。これは庫内の食材が解凍されたときに発生した水分や、冷凍庫の霜や製氷機で作られた氷などが溶けてしまうことが原因です。床が水浸しになってしまわないよう、あらかじめタオルや雑巾などを敷いておきましょう。

 

また、冷蔵庫の底部には「ドレンパン」と呼ばれる冷蔵庫の水分を受け止めて蒸発させるための受け皿があります。この部分に溜まっていた水もこまめに捨てるとよいでしょう。

 

再度使用開始する際は冷凍室の庫内を十分に乾燥させておくことも重要です。水分が付いていると凍り付いて扉や引き出しが動かなくなる恐れがあります。

 

知っておきたい!停電に備えた冷蔵庫の使い方

次に、停電が起きてしまったことを想定して、その被害を最小限に食い止めるための方法を紹介します。普段から備えておくことで、停電時の被害を和らげるだけでなく電気代の節約にもつながるでしょう。長時間の停電には対応できないものの、コストをかけずに今すぐとれる対策です。停電の対策になる冷蔵庫の使い方を以下で詳しく解説します。

 

ごはんやお茶などを凍らせておく

頻繁に使う飲食物は凍らせておくことをおすすめします。ラップで小分けにしたご飯や水、お茶、スポーツドリンクなどが入ったペットボトルを凍らせて、冷凍室に入れておきましょう。災害時に保冷剤の代わりとして使え、ご飯は1人分の食事を作るためにも日ごろから常備できるため便利です。

 

急速冷凍機能がない冷蔵庫は、粗熱をとって冷ましてから冷凍するようにしましょう。また、ペットボトル飲料も冷蔵冷凍兼用のものを選ぶようにします。

 

冷蔵室は余裕をもって使う

冷蔵室に食材を詰め込みすぎてしまうと、冷気がうまく循環できずに冷やす効率が悪くなってしまいます。うまく冷気が行き渡るようにするためには、食材同士の間隔を空けて冷蔵庫の容量の7割程度に留めておくようにしましょう。

 

また、停電時は冷凍したごはんやペットボトル、保冷剤などを冷蔵室の最上部の棚に置くと、庫内の温度上昇を防ぐ役割を果たしてくれます。もしものときのために、最上部の棚にあらかじめスペースを作っておくと安心です。

 

冷凍室には物をしっかりと詰める

冷凍室の場合、冷蔵室とは逆に隙間なくしっかりと詰めたほうが効率的に冷やせます。食材同士がお互いに冷やしあうことで、保冷効率が上がるという仕組みです。ドアの開閉がなければ、停電時でもおよそ半日から1日程度は冷凍された状態を保てるといわれています。

 

ブックエンドなどを使って立てた状態で収納したり、保存容器を同じ形にまとめたりといった工夫も有効です。より隙間なく食品を詰められ、さらに効率良く収納ができます。

 

蓄電池があれば停電時でも冷蔵庫を利用できる!

災害時に使用できる非常用電源として、蓄電池は高い注目度を誇ります。家庭用の非常電源として使う蓄電池は、導入に工事が必要な場合もある大きなものです。ここからは、家庭用蓄電池の概要や導入するメリットについて紹介します。

 

蓄電池とは?

蓄電池とは、充電することで何度も繰り返し使える電池です。スマートフォンやパソコン、ゲーム機のバッテリーとして使われるなど、いまや現代社会の日常生活に溶け込んでいます。

 

家庭用蓄電池は、いわばそれを大型化したもので、大量に電力を消費する家電製品を動かせるバッテリー容量をもっています。東日本大震災をきっかけに家庭用電化製品の非常時電源供給ができるものとして需要が伸びており、行政も導入を支援する制度を設けるなど、注目の災害対策といえるでしょう。

 

蓄電池導入のメリット

蓄電池を利用するメリットとして、電気代を安くできるという点が挙げられます。電力会社の深夜料金がお得なプランを契約した場合、料金の安い深夜帯に充電し、料金の高い日中に利用することで電気代を抑えることが可能です。また、停電などの非常時に有用できるという点も大きな魅力といえるでしょう。

 

さらに、太陽光発電と組み合わせることで、より効率的に電気代の削減が期待できます。太陽光発電でつくった電力のうち余剰電力を蓄電池にためられ発電しない夜間に消費できるため、蓄電池とともに得られる利益は非常に大きいでしょう。

 

オール電化には特に蓄電池がおすすめ

オール電化住宅の場合は、電力が供給停止になってしまうと家電への供給だけでなく給湯設備やIHヒーターの利用もできなくなってしまいます。しかし、蓄電池を導入していると非常用電源を確保できるため安心です。

 

また、オール電化は多くの場合に採用される電気料金プランで日中に消費する電気料金が高額になってしまうという懸念があります。しかし、蓄電池を導入すれば、夜間に充電をした蓄電池の電力を日中に利用することで日中でも低価格の電力を利用できるようになるため、お得です。

 

蓄電池の容量を決めるためのステップ

実際に家庭用蓄電池を導入するにあたって、容量の目安を決める方法を紹介します。使いたい家電の使用電力や想定される停電期間などをもとにして必要な蓄電池の容量を割り出しましょう。効率良く蓄電池を運用するためには非常に重要なポイントです。事前にしっかりと見積もっておきましょう。

 

ステップ1.使いたい家電をリストアップする

まずは、非常時にどの家電を使いたいかをリストアップします。なるべく電気量を抑えて必要最低限の生活ができれば良いのか、それとも普段の生活と変わらない状態を保ちたいのかでは、想定される消費電力が大きく異なるため、じっくり検討しましょう。

 

最低限の生活で必要になる家電は照明や冷蔵庫、電子レンジ、さらに季節によってはエアコンなどが挙げられます。停電に関する情報を集めるため、テレビやスマートフォンなども使用するでしょう。

停電しても普段どおりに使用したい場合は、それだけリストアップされる家電の量も増加します。また、同じ種類の家電でも複数の部屋で使うとその分消費電力が増える点にも注意しましょう。

 

ステップ2.家電ごとの消費電力を調べる

停電時に使用したい家電をまとめたら、家電ごとの消費電力を調べます。多くの家庭で使用する一般的な家電の場合、おおよその消費電力は以下のとおりです。詳細値はモデルや使用年数、使用環境などにより異なります。

 

・照明:20Wh~100Wh

・冷蔵庫:100Wh~150kWh

・電子レンジ:200Wh~1.5kWh

・エアコン:500Wh~3kWh

・テレビ:40Wh~500Wh

・スマートフォンの充電:7Wh~15Wh

 

ステップ3.停電期間をシミュレーションする

停電している期間を想定する必要もあります。落雷による停電であれば多くの場合はすぐに復旧しますが、地震や台風などの災害による停電では、状況により復旧まで1週間以上かかる場合もあります。停電期間が長引くと蓄電池で賄うべき電力も増えるため、どのような状況で使用するかのシミュレーションを行っておきましょう。

 

ステップ4.必要な蓄電池の容量を計算する

停電時に使用したい家電と消費電力、想定される停電期間を確認すると、電力と停電期間から停電中に必要な電力が計算できます。

 

例えば、4人家族で、真冬の午後5時に停電が起き、復旧まで半日とアナウンスがあった(12時間)としましょう。午後11時に寝るとして、寝るまでの時間に照明を使うと午後5時から午後11時までの6時間×20Whで120W必要です。つまり、蓄電池には最低でも120W以上の容量がなければならないことになります。

 

このように、使用電力を計算することで必要な電力以上の容量を持った蓄電池を導入することができます。

 

太陽光発電と蓄電池の併設でさらに安心!

蓄電池を設置していれば万が一の停電でも安心できますが、停電が復旧するまでの間に電池切れになる可能性もあります。被災時にもより長く電気供給をもたせるためには、太陽光発電の併設がおすすめです。停電中でも太陽光のある昼間に太陽光発電設備で電力を作り、蓄電池に電気を蓄えておけるため、長期間の停電でも電力の消費を諦めることはありません。

 

また、通常時でも太陽光発電と蓄電池は相性の良いコンビです。作った電力のうち、余剰電力を蓄電池でためておくことで、発電できない時間帯でも自家消費が可能になります。

 

併設をご検討中の方は一度、リベラルソリューションへご相談ください。リベラルソリューションでは、住宅のスマートライフ化をトータルでプロデュースしており、生活スタイルにあった設備の導入が実現します。

 

まとめ

災害時に停電が発生して冷蔵庫が使えなくなると庫内の食品が腐り衛生面でも問題が発生します。万が一のときに不自由して慌てないように、冷蔵庫の使い方を考えたり、使えない事態を防ぐために蓄電池や太陽光発電を導入したりして備えておきましょう。

 

蓄電池や太陽光電池の導入を考えている方は、業界で14年の実績を誇るリベラルソリューションにご相談ください。徹底教育されたスタッフが蓄電池に関する疑問やお悩みを解決します。オンラインでの面談も実施しており、在宅のままでも気軽に相談できるため便利です。

 

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