家庭用蓄電池の価格はいくら?蓄電池の価格面メリットも紐解いてみよう

家庭用蓄電池を導入すると、太陽光発電システムで発電した電気や深夜の安価な電力を貯めておけるため、電気代の節約に非常に役立ちます。その他にも太陽光発電と一緒に導入すると多くのメリットを得られるのが蓄電池です。しかし、月々の電気料金を抑えられるとわかっていても、大きな買い物であることから、家庭用蓄電池の購入をためらっている方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、蓄電池の価格についてご紹介します。中長期的に利用することを考えると、コスト面だけで購入検討することはリスクになりますが、価格も気になるポイント1つでしょう。しかし、価格だけで選んでしまうと、保証制度やメンテナンスが充実していない事例もあり、コストに見合ったメリットが得られる価格帯を知っておくことは、とても大切です。費用対効果の良い家庭用蓄電池のメリットも併せてご紹介します。

 

目次

家庭用蓄電池の価格・相場はどのくらいか

家庭用蓄電池の価格は、容量、機能によって変動します。災害時にも価格変動する場合があります。金額に影響を与える主な要素はkWhで表す容量です。相場を知るには、家庭用蓄電池として多くの方が使っている機能性の高いリチウムイオン蓄電池の価格を調べればよいでしょう。ここでは、設置に必要な費用の相場について解説します。

家庭用リチウムイオン蓄電池の相場

家族の人数によって必要になる電力量の目安は変わりますが、4人家族なら7kWh~10kWhの容量があればよいでしょう。冷蔵庫やエアコン、照明に加え、電子レンジやIH調理器、洗濯機といった家電で必要となる電力量をまかなえます。

家庭様蓄電池の大まかな価格帯としては、容量4.0kWh~16.6kWhのもので100万円~250万円程度と言われています。大きな買い物だからこそ、機能性、容量といったハードウェアの性能はもちろん、保証制度やメンテナンスの実施要項などのアフターサポートもしっかりと確認しましょう。また「安くします」という言葉だけで勧誘する事業者ではなく、「今よりも安くなる」というシミュレーションを定量的なデータと根拠づけて説明してくれる、信頼性の高い事業者を選ぶことも重要な要素の1つです。

製品によって価格帯はさまざま

家庭用蓄電池にはタイプが異なる製品が多数あり、製品によって価格帯がさまざまです。機能を絞ったタイプでは数十万円程度で購入できる安価な家庭用蓄電池もあれば、導入に数百万円程度かかる家庭用蓄電池もあり、製品によって価格に大きな差があります。

なお、蓄電池はレアメタルの一種である、リチウムイオンを原材料に使用しており、大容量となるほど使用量も増えるため、本体価格を値引きできるケースは少ないのが現状です。

コストだけで選ぶと失敗を招くケースも少なくないので、どのような目的で家庭用蓄電池を導入したいのかで、選ぶべき家庭用蓄電池が異なることを覚えておきましょう。

蓄電池本体以外にかかる費用

蓄電池を導入する際には、本体価格以外に設置費用や工賃がかかります。費用が掛かると同時に設置場所調査、設置工事、配線工事など、導入までのステップは手間がかかるものばかりです。ここでは設置費用の内訳と、手間がかかる導入までのステップの解決方法をご紹介します。

蓄電池の費用の内訳

家庭用蓄電池の購入時には、以下のような費用が発生します。

 

・家庭用蓄電池の本体購入費

・設置工事費

・電気系統、配線工事費

 

家庭用蓄電池は、購入してすぐに設置して使えるものではありません。家庭用蓄電池を組み立てたり、設置場所の基礎工事を行ったりする必要があります。基礎工事を行う前に、設置場所のスペースに問題はないか、直射日光が当たらないかといったことを調べる事前調査も必要です。

住宅の分電盤や太陽光発電システムと家庭用蓄電池をつなぐ配線工事も行います。このように手間がかかる蓄電池導入も、設立より16年の実績を誇るリベラルソリューションであれば、設置場所調査、設置工事、配線工事など万全の作業態勢を提供しているので、安心して導入することができます。

将来的には交換費用がかかる

消耗品である蓄電池は、充電と放電を何度も繰り返しているうちに、十分に充電ができなくなります。一般的に、蓄電池の寿命は15年~20年ほどといわれています。20年経っても充電自体はできますが、充電できる容量が減る可能性があります。

導入コストが低い家庭用蓄電池は、耐用年数が短いケースが多く、結果的に交換費用がかかり高くなるという事例もあります。交換費用を抑え、中長期的に使用して得をしたい方は、寿命が長い蓄電池を選ぶとよいでしょう。

家庭用蓄電池を使用するメリット

蓄電池を使用するメリットを知れば、蓄電池がより魅力的なものに感じるでしょう。最もわかりやすいのは電気料金が節約できることですが、ほかにも、電力自給率を上げられる、災害による停電に備えられるといったメリットがあります。ここでは、蓄電池を使用するメリットについて解説します。

 

電気料金を節約できる

蓄電池のメリットのひとつは、電気料金を大幅に節約できることです。蓄電池は設定を変えると好きな時間に充電できます。つまり、料金が安い夜間に電気を備蓄して昼間は備蓄した電気を使えば、電気料金が安く済みます。

蓄電池を設置したら、電力会社と契約しているプランに応じて、料金が一番安い時間帯にまとめて充電するとよいでしょう。設置前後で料金が変わるのを実感できます。

電力自給率を上げられる

太陽光発電をセットで活用することで、電力自給率を上げられます。自家発電した電力を蓄電池にプールして電力会社に依存しなければ電気料金を気にせずに済み、電線のトラブルで停電になることを不安に感じる必要もありません。

太陽光というクリーンなエネルギーを使っているため、環境問題にも配慮できます。多くの方が自分の家で発電すれば、電力会社からの買電割合も少なくて済むでしょう。

災害時の停電に備えられる

災害による停電に備えられるのも蓄電池のメリットです。蓄電池があれば、地震や台風で停電になっても蓄電池の電気を使えます。家族の人数によって必要な電力量は変わるため、できれば1日は電気が賄える容量のものを選ぶとよいでしょう。

ただし、停電が何日も続くと蓄電池の容量だけでは足りない恐れがあります。太陽光発電をセットで設置していれば、さらに長い時間の停電にももちこたえられるでしょう。

家庭用蓄電池は「これ」との併用でもっとお得に

蓄電池はコンセントやブレーカーから充電できるので、蓄電池だけでも電気料金の節約につながります。しかし、太陽光発電とセットで設置すれば、より高い効果を発揮します。また、蓄電池を導入すると同時に、オール電化にするアイディアもあります。ここでは、家庭用蓄電池と併用するとお得なものをご紹介します。

太陽光発電とセット

電気料金が安い時間帯に充電すれば蓄電池だけでも節約につながりますが、太陽光発電もセットにするとさらに電気料金が抑えられます。1日分の電気を太陽光発電で充電できれば、電力会社から電気を買わなくても次の日まで家電を使い続けることが可能です。

また、天気の悪い日が続いた場合、太陽光発電だけだと買電する必要があります。しかし、蓄電池に蓄えておけば自家発電した電気を使い続けられるので、買電量を減らせるでしょう。それぞれの機能がお互いに補い合って、電気料金をさらに削減できます。

オール電化とセット

オール電化ではキッチンや風呂の給湯にも電気を用います。ガスを使わないのでガス料金を支払う必要がありません。オール電化向けの料金プランを用意している電力会社もあるので、賢く利用して電気料金を抑えましょう。

たとえば、東京電力エナジーパートナーがオール電化用に提供しているのは、午前1時~午前6時の電気料金を安く設定しているプランです。電気料金が安い時間帯にエコキュートのような給湯システムを蓄熱したり蓄電池に充電したりして、蓄えた電気を料金が高い時間帯に使えば、電力のコストダウンが図れるでしょう。

卒FITの太陽光発電オーナーには蓄電池を

蓄電池は新規導入ユーザーのみならず、各家庭で固定価格買取期間が順次終了してゆく「卒FIT」を迎える太陽光発電オーナーにも、大きなメリットをもたらします。

ここではFIT・卒FITという言葉の概要と、既存オーナーに蓄電池のもたらすメリット、注意点について解説します。

FITと卒FITって何?

2009年、政府は太陽光発電といった再生可能エネルギーを推し進めるために、太陽光発電で発電した電気を電力会社が10年間固定価格で買い取るよう「余剰電力買取制度」を定めました。

このときの売電価格が1kWhあたり48円と高額だったため、固定価格での買取が終わるオーナーの2019年以降の売電価格がどうなるかが「2019年問題」として疑問視されていました。現在、固定買取期間が終わった場合の売電価格は1kWhあたり8円~10円が相場です。

「余剰電力買取制度」は現在「固定価格買取制度(FIT)」に継承されており、2020年以降にも順次、固定価格期間が終了を迎えることを経済産業省では「卒FIT」と表現しています。この卒FIT後、変動し続ける市場価格で売電することによる、価格下落・利益減少にどう対応するかが、オーナーの方々の目下の課題となっているのです。

売電価格下落をカバーできる蓄電池

蓄電池があれば、卒FIT後の売電価格の下落に対処できます。たとえば、東京電力エナジーパートナーは余剰電力買取制度にもとづいて、2009年以前に導入した場合は1kWhあたり48円で買い取っていましたが、2019年11月から8.5円になりました。4.9Kwの発電設備だと、1か月に約1万円も収益が減る計算です。

電力会社に売っても以前ほどの収益が出ないなら、発電した電気を自家消費しようと考える方もいるでしょう。近年の電気料金の高騰や、再エネ賦課金の存在は自家消費のメリットを相対的により高めており、享受したい場合にはには蓄電池が必須といえます。

つまり、これから蓄電池を導入する際には売電のみにターゲットを絞らず、自家消費による電気代の節減メリットを考慮に入れることも必要になってくるのです。

既存の太陽光発電システムと連携できるかチェックが必要

すでに太陽光発電を設置していて固定価格での買取終了に備えたい卒FITの方は、既存のシステムと蓄電池が連携できるか確認しましょう。たとえば、太陽光モジュールと蓄電池をつなげるにはパワーコンディショナが必要です。蓄電池を導入する際には、それぞれの互換性をチェックしなければなりません。

太陽光発電のパワーコンディショナが古くなっている場合、蓄電池を取り付けると同時に交換してもよいでしょう。その際は、それぞれのパワーコンディショナを1台で代用できるハイブリッドタイプも有力な候補に挙がります。ハイブリッドタイプでは、個々にパワーコンディショナを取り付ける場合と比べて変換時のエネルギーロスが削減できるほか、メンテナンスコストも1台分で済むメリットがあるためです。

まとめ

蓄電池の本体価格相場は機能、容量、メーカーなどで大きく変わります。最近では災害時に備えるために、蓄電池の需要が増えてきて価格競争も起こっていますが、「安い」だけで購入するのは後々損をする可能性もあり、長期的に考えればおすすめできません。現在の電気料金や居住予定年数、世帯の人数などと照らし合わせて、それぞれにあった家庭用蓄電池を導入することが大切です。

リベラルソリューションでは、太陽光発電、蓄電池のプロフェッショナル達が、お客様の電気使用量などを分析し、定量的なデータに基づいて、ベストな蓄電池を提供いたします。また、高品質なカスタマーサポートも併せて提供しているので、導入後も安心して生活することができます。ソーラーエネルギー業界で16年間、お客様と真正面から向き合ってきた確かな実績があるからこそ、自信を持って商品をお勧めすることができます。訪問面談のほかに、電話、オンライン面談での対応も可能です。蓄電池導入を検討の方は、ぜひお問い合わせください。

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